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呼吸鎖複合体Iの電子トンネル移動経路

FMNからN2に至る90Åにわたり、明確な電子トンネル移動経路が存在している.隣り合った鉄硫黄クラスターペアを特定のタンパク質残基がワイヤーとしてつないでいることがわかる.

隣接した鉄硫黄クラスター間の電子トンネル移動には、2つのシステイン配位子および1つのMediator残基を含む最大3つのタンパク質残基(Key Residues)が寄与している.

多くの鉄硫黄クラスターペアにおいて,2つのシステイン配位子が互いに向きあうように配向しており、それによって電子トンネル移動効率が最適化されていると考えられる.